八戸に一人だけプロの総合格闘技選手がいるのを知ってますか?
「ジェイソン尾妻」や「ハンマー・ナオ」ではありません。(彼らはボクサーですね)
北インターの近くを通った人は「キックボクシング 柔術」のデカい看板を見たことがあるでしょう。
そこは格闘技道場「パラエストラ八戸」です。
そこはマッチョが集う虎の穴…ではないんです。
ドアを開けると、半分以上が女性。
ダイエットにいいキックボクシングが人気で、ワンコイン(500円)から参加できる気軽さがウケています。
僕も会員ですが、「ガチ勢」は完全に少数派。大半はエンジョイ目的です。
(もちろんガチのプログラムもあります。僕と寝技したい人は道場にカモン!)
そんな中、唯一プロとして戦っているのが上野惇平さん。
名門格闘技団体「パンクラス」の新人級選手が参加する「ネオブラッドトーナメント」で2連勝し、9月の決勝に駒を進めています。
優勝すれば一気に有名になります。
決勝に臨む気持ちを聞いてみました。
ー格闘技を始めたきっかけは?
知り合いに誘われて3年前に始めました。なんか楽しそうだなって。
ー特に憧れたとかではない?
テレビは見てましたけど、それはないです。
ーよくプロになれましたね(驚)
そうですね、週6で練習していたらいつの間にかそのレベルになった感じです。
アイドルになるのと同じようなきっかけからプロ格闘家へ。
「はじめの一歩」でいうと才能もありコツコツ努力する幕之内一歩タイプですね。
27歳、普段は北日本造船で現場管理の仕事をしているそう。
仕事を終えて、日曜以外はキックボクシング、レスリングや寝技に汗を流します。
ー格闘技は痛いしケガもよくあります。試合は怖くないですか?
ものすごく怖いです。相手が病気でキャンセルしてくれないかな、とか思います(笑)
ーいつが一番ツラいですか。
減量もピークになる試合の直前ですね。試合当日はスイッチが入って全然怖くないです。
ー試合のときはどんな気持ち?
もうやるしかない、負けたくない!です。ゴングが鳴ったら必死で考える余裕はないですね。高校のころ野球をやってましたけど、チームスポーツと違って格闘技の負けは自分自身だけが原因なので。悔しさが段違いです。
ーよく頑張れますね。
勝っても大金が手に入るとかはないですけど、応援してくれる人にお返ししたい気持ちが強いですね!
ーいいサポートを受けているんですね。
スポンサードしてくれる企業さん、同僚、家族、練習仲間、友達。金銭的にも精神的にもホントに助けてもらってます。プレッシャーにもなりますけど、力になりますね。
好青年感が半端ないです。
なんだろう、自分にはないこのさわやかな感じ。
僕にもこんな時代があっただろうか…(遠い目)。
ーいい環境ですね。
僕くらいの選手は東京だったら埋もれます。八戸で一人のプロ選手だから、みんな気にかけてくれるんです。とても幸せだと思います。
ーもっとレベル高い練習したい、とは思いませんか?
思わなくはないです。もっと強くなるためにはその方がいいかもしれません。それでも、近くのみんなが応援してくれる今の環境が好きですね。
ー確かに八戸の格闘技ファンは全員応援してくれますね。
そうなんです。ホントにありがたいです。5月26日の試合は残り1分から逆転したんですけど、最後の最後に遠くからの応援が力になったと思います。
ーいい話ですね。
ホントですよ!家族が「あそこはこうしたほうがいい」とか素人なのにアドバイスしてくるのはうっとうしいですけど(笑)それ以外は感謝しかありません。
ー次の試合に向けて何か一言。
スポンサーさん、応援してくれる方を熱烈に募集してます。いい試合をして八戸にタイトルを持ち帰るのでよろしくお願いします!!
~インタビューを終えて~
主人公属性のマジメな青年でした。
道場にいるといつもいて、地味にひっそりと、でも一生懸命に練習しています。
やられてもやられてもまた立ち上がる。その繰り返しで強くなったんでしょうね。
インタビューを終えたあと、初夏のさわやかな風が心に吹いたようでした。
家、会社、道場を周る毎日だそうです。
上野選手の次戦は東京で9月に行われる予定。
応援してくれる方は「パラエストラ八戸」までご連絡を!
見学・入会希望はいつでも受付可能なので、お気軽に道場へどうぞ~。
上野選手のインスタグラムはこちら。
応援よろしくお願いします!
パラエストラ八戸
八戸市市川町和野前山17−498
080-3332-3281
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